ライセンスフリーの素材

Wikipedia:パブリックドメインの資源
こうしてみると、日本国内でのパブリックドメインの資源は非常に少ないように見える。青空文庫のようなパブリックドメインサイトが挙げられていないこともあるが、著作者人格権を放棄できない現行の著作権法によって、著作物を積極的にパブリックドメインに置くことが封じられていることも大きく影響しているだろう。
こればかりは、実際に著作権法を改正する以外に方法がない。

パブリックドメインではないが、自由使用を積極的に認めている素材

ライセンスに従って使用する必要があるため*1動画共有サイトでの利用には限界がある*2
現状、日本の法律に基づいて積極的に素材を提供できるのは、ライセンスに基づいて使用を許可する素材までである。新規に作成した著作物を即時にパブリックドメインに置く方法はないため、自由使用を認めるには、ライセンスに基づく以外の方法はない。
意図的に著作権者を不明にして、事実上パブリックドメインと同様の状態に置く方法はあるが、法的には不完全だ。
クリエイティブコモンズ検索
クリエイティブコモンズに基づいて提供されている素材の検索。クリエイティブコモンズライセンスには、自由ではないもの(NCライセンスが付加されているもの)が存在することに注意が必要だ。
ソフトウェアに関しては、オープンソースの定義適合したライセンスに基づいて提供されているものが多数存在している。
ニコニコ動画に直接ソフトウェアを公開することはあまりない*3が、動画作成においては、自由使用を認めているソフトウェアを使うと良いだろう。
ライセンスは多様で、何もかも自由に近いものから、極めて限られた範囲でしか認めないものまで幅広く存在している。ニコニコ動画で公開する際には、ライセンスに反していないか注意が必要だ。

*1:たとえば、CreativeCommons byであれば、クリエイティブコモンズライセンスに従っていることと、著作者名の表示が必要

*2:利用素材が多数に渡ると、表示だけでも困難になる

*3:ニワン語でソフトウェアを作成することはもちろんある

ニコニ・コモンズへの期待

と言うことで、明後日発表になるニコニ・コモンズには大いに期待している。ニコニ・コモンズは、ライセンスと、素材提供サイトが一体となったものになるのではないかと予想している。そして、ライセンスは、厳密な意味で「自由」なものにはならないだろうとも予想される。
ニコニコ動画での利用に限った「自由」でも、ないよりはずっとましだ。ニコニ・コモンズに私が希望するのは、著作権が著作者に帰属することの保証以外にはない。
著作権が著作者に帰属していれば、別途自由なライセンスに基づいて公開することもできる。同じものに同時に複数のライセンスを認めるのは、ソフトウェアではそれほど珍しいことではない。
明後日の発表を楽しみに待とう。