対 真

(仕事の合間。ふと小さく息を吐いて、向こうの椅子に座って必死にダンスの教本を読んでいるの方をじっと見つめる)
「あれ?どうしたんですか?プロデューサー?」
P 「いや、はやっぱり格好いいなぁって思って」
「プロデューサーまでそんなことを言わないでください!僕だって……」
P 「本当は、かわいいって言われたい?」
「いきなり何を言い出すんですか!」
P 「ちょっと意外だなって思ったから」
「意外?どうしてですか?」
P 「だって、は言葉にするまでもなくかわいいから」
「(思わず一歩引く)」
P 「そう思ってなかったら、を初プロデュースの相手に選んでないよ」
「それは……その……」
P 「たとえば、格好良いと言われて、むきになっちゃうところとか」
「プロデューサー!」
P 「女の子らしいなって、思う」
「ぅ……」
P 「今、女の子らしいと言われて、何も言えなくなってるところなんて、特に」
「……からかわないでください」
P 「いきなり言われて自信を持てずに、からかわれてるんじゃないかと思ってしまうところも、ね」
「……」
P 「ここに、が本当にかわいいと思ってる人がいるんだから、もっと自信を持って」
「はい……」
P 「それじゃ、仕事に戻るね」
……この条件では厳しいのか、それとも、私が下手なのか(たぶんこっちの方が大きい)、迫りきれないな。