対 真
(仕事の合間。ふと小さく息を吐いて、向こうの椅子に座って必死にダンスの教本を読んでいる真の方をじっと見つめる)
真「あれ?どうしたんですか?プロデューサー?」
P 「いや、真はやっぱり格好いいなぁって思って」
真「プロデューサーまでそんなことを言わないでください!僕だって……」
P 「本当は、かわいいって言われたい?」
真「いきなり何を言い出すんですか!」
P 「ちょっと意外だなって思ったから」
真「意外?どうしてですか?」
P 「だって、真は言葉にするまでもなくかわいいから」
真「(思わず一歩引く)」
P 「そう思ってなかったら、真を初プロデュースの相手に選んでないよ」
真「それは……その……」
P 「たとえば、格好良いと言われて、むきになっちゃうところとか」
真「プロデューサー!」
P 「女の子らしいなって、思う」
真「ぅ……」
P 「今、女の子らしいと言われて、何も言えなくなってるところなんて、特に」
真「……からかわないでください」
P 「いきなり言われて自信を持てずに、からかわれてるんじゃないかと思ってしまうところも、ね」
真「……」
P 「ここに、真が本当にかわいいと思ってる人がいるんだから、もっと自信を持って」
真「はい……」
P 「それじゃ、仕事に戻るね」
……この条件では厳しいのか、それとも、私が下手なのか(たぶんこっちの方が大きい)、迫りきれないな。