すべての元凶

http://www.vocaloid.com/jp/general_faq.html

公序良俗に反する歌詞や他人を誹謗・中傷するような歌詞を含む合成歌声の公開や配布はできません。
クリプトンが権利者削除を申請したのは、VOCALOIDの権利を持つヤマハとの契約との板ばさみになった結果の、やむをえない結論だろう。
しかし、この規定はあまりにも無理があるというものだ。ジャンルによっては、サンプラーを駆使して放送禁止どころではないやばい歌詞を持つ曲をがんがん作っている人たちもいるが、サンプラーにこのようなおかしなライセンス条件がついてるのは見たことがないし、おそらく、実際についていないだろう。
そもそも、「公序良俗」は不明瞭な基準だが、仮に基準線が存在するとしても、作品の価値は、線のどちら側にあるかとは無関係だ。ヤマハは、自らの手で自らの商品の可能性を殺している。(誹謗・中傷は違法行為だが、違法行為ならライセンスで禁じるまでもなく法で禁じられているので、この規定にも意味はない)
この件で納得するのはまだ早過ぎる。ヤマハには、この規定を撤回して欲しいし、ヤマハがそうしないのであれば、特許に注意しつつ、VOCALOIDに代わるものを作るしかない。