Japan is the "EL DO RA DO" for the accordionists.
日本がどれくらいアコーディオン好きにとって最高の国かと言うと、現代最高のアコーディオン奏者、バンドネオン奏者が驚異的なほど日本に集中しているからだ。田ノ岡三郎以外にも、coba、小松亮太、御喜美江の3人はすでに生きる伝説レベルの歴史的な名奏者として世界に知られているし、古くは横森良造が素晴らしいパフォーマンスを見せていた。
まずはcoba。
アイドルマスター 春香「泣カナイデ」
「過ぎ去りし永遠の日々」(following 永遠の嘘をついてくれ1)
アイドルマスター「小粋な二人はエスプレッソ」featuring亜美真美
「だんご三兄弟の時、紅白でアコーディオン弾いてた人」というあたりが一番日本では一般的な認識だと思うが、そもそも、音楽界への登場からすでに伝説的だった。
詳しくはWikipediaででも。coba関連で、最後にもう一つ動画を。
アイドルマスター All is Full of Love(ビョーク) はるちは
Björkのバックバンドのアコーディオンがcoba。時期によっては違う人の可能性もあるが、このかすかな演奏では判断は難しい。cobaはかなりの長期間、Björkのツアーに帯同していたこともある。
次は、小松亮太。
11.リベルタンゴ/小松亮太 With 葉加瀬太郎
タンゴのメッカ、アルゼンチンでも、あまりにも贅沢すぎる編成で、経済没落とともに維持できなくなり、そのまま消えるかと思われていた「オルケスタ・ティピカ」*1を、全盛期の録音から耳コピーで復元、その業績でブエノスアイレス市から名誉市民の称号を授与されたという伝説を持つ奏者。アコーディオンのcobaと並んで、現代で小松亮太と並ぶ奏者はいても、超える奏者はいないと言い切ってもいい。
この曲では、アイドルマスターでも素晴らしい動画がある。
アイドルマスター 『Libertango』 水瀬伊織
御喜美江。クラッシックアコーディオンの名手。残念ながら、ニコニコ動画では該当する動画を発見できなかったが、代わりにYoutubeで。
御喜美江 Mie MIKI &池上英樹 Hideki IKEGAMI /PIAZZOLLA "Libertango"
ここでも曲は同じLibertango。小松亮太の華のある演奏とは違うが、この演奏もまた素晴らしいものがある。
もっとも、ピアソラが今も生きていたなら、この3人の誰一人としてかなわない偉大な奏者/作曲者だったことは疑いないという気はする。ヨーヨーマもその魅力にとりつかれたからこそ、あそこまで力を入れてピアソラの曲に挑んだのだし、その点では、Michel Camiloも同じだ。
この3人に、前のエントリで挙げた田ノ岡三郎がいて、さらに、cobaも小松亮太も御喜美江も後進の指導に熱心で、次々と演奏家を送り出している。
日本がどれほどアコーディオンに恵まれた国になっているのか、この部分を見ただけでもあまりにも歴然だ。
と見て来たが、たぶん間違いがあると思うので、識者の突っ込みに期待。