ニコニコランキングメーカーをビルドしてみた

GPL化記念、ということで、OSSになったニコニコランキングメーカーのビルドに挑戦してみた。
1. VisualC# 2008のインストール
まずは、開発環境のインストールから。VisualC# 2008は、マイクロソフトVisual Studio 2008 Express Editionsの右下の方にある、「Web インストール (ダウンロード)」からsetupファイルをダウンロードして実行すると開始される。特にここでは注意するところはない。
2. ソースコードの取得
ソースコードSourceForgeの下記のURLから、Subversionを使って取得することができる。
http://svn.sourceforge.jp/svnroot/nicorank
Windows環境なら、TortoiseSVNを使うといいだろう。ここでは、最新のソースコードに追従するため、Exportではなく、CheckOutを実行する。
3. 依存ライブラリの取得と追加
ニコニコランキングメーカーは、添付のドキュメントによると、

の2つのライブラリに依存している。
それぞれダウンロードして、VisutalC#に追加。ICSharpCode.SharpZipLib.dllは、執筆時点(1/20 15:52)の最新版、v0.85.5.452を使用した。
ソリューションにDLLを追加するには、「参照設定」を右クリックし、「参照の追加」を選んで、ダウンロードしたDLLを選べばよい。
ICSharpCode.SharpZipLib.dllは、同じ名前のDLLが3個あった(バージョン違い?)が、netcf-20ディレクトリ内にあるものを、とりあえず選んでみた。
4. ビルドの実行
「ビルド」メニューから「ソリューションのビルド」を実行する。ほとんど待ち時間なく、正常に終了した。実行してみたが、正常なように見える。
本当に正しいかどうかは、今後検証しないといけないが、とりあえず、問題なく行けたようだ。
一カ所、ICSharpCode.SharpZipLib.dllの選択に迷ったが、他は特に引っかかることはなかった。昔、VC++.NETで苦戦した時の記憶が嘘のようだ。
こんなに簡単なら、何かの言語で開発環境を作ったことがあれば、誰でも簡単にできてしまうだろう。
以下、ソースを眺めての雑感
ソースは全体的にきれいで読みやすい。作業はやりやすそうだ。
テストケースは存在しない。早めにNUnitを導入した方がよさそう。
ファイル読み込み・書き込み周りがかなり複雑になっている。Avisynthスクリプト以外は、基本的にタブ区切り文字列なので、CSV I/O ライブラリ.NETをそのまま、もしくは改造して使えないか?
マジックナンバーや文字列がべたで埋め込まれている場所が多い。C#の流儀で外部化したいところだが、文字列の優先順位は低め。
とってもIronRubyを使いたくなるが、自重